YomiWake の使い方


1. はじめに

要るもの

入れる

  1. サイトの「ダウンロード」から dmg を落とす
  2. dmg を開き、YomiWake を「アプリケーション」へ入れる
  3. YomiWake を開く。初めて開くとき、Mac が「インターネットからダウンロードされたアプリです。開いてもよろしいですか?」と聞くので「開く」。開発元として出る「Kazunobu Shimomoto」は、運営する株式会社 山愛 マスマールの代表者です

初めて開いたとき

「はじめに」の窓が開く(はじめの 1 回だけ)。

  1. VOICEVOX: 「つながっています(○ 声)」と出れば準備ができている。「見つかりません」なら、VOICEVOX を入れて起動し、「確かめ直す」
  2. すぐ使えます: 「見本を開く」で読み分けの見本(3 行)が開く。「合成する」で聞ける。自分の原稿は「原稿を開く」。ログインしなくても「速い」段階(AI を使わない)で、確かめ・直し・合成・書き出しが使える(確かめは 1 日 20 万字、合成は 30 回、保存は 10 回まで。あなたの辞書に覚えるのはログインしてから)
  3. AI でもっと正確に(ログイン・無料): メールアドレスを入れて「認証コードを送る」→ 届いたメールの 6 桁の認証コードを入れて「ログイン」。macOS が「キーチェーンへのアクセスを許可しますか」と聞いたら「常に許可」。ログインは無料で、カードの登録も要らない。ログインしただけでお金がかかることはない(払うのは、自分でクレジットを買うか月額プランに申し込んだときだけ)。登録すると無料で 1,000 クレジット(30 日)

「あとで」で閉じてもよい。ログインは、設定 →「基本」の「アカウント」からもできる。「ふつう」より上の段階を選んで確かめると、そのときにログインを求める。


2. 基本の流れ

① 原稿を開く

② 段階を選ぶ

段階することクレジット
速い(fast)辞書と解析だけで読む。AI には何も送らない0
ふつう(standard)読みの分かれる語を、前後の文ごと AI(Jev)に問う問うた語の数だけ
ていねい(careful)・最大(max)Jev が迷った語(最大はキャッシュに無い語すべて)を、YomiWake の上位の AI(OpenAI のモデル)にも問う。ご自分の OpenAI の鍵を入れたときは、その鍵で あなたの OpenAI に問う(下の「自分の OpenAI の鍵」)上位の AI が答えた語 1 つで 2(ほかはふつうと同じ)。自分の鍵のときはふつうと同じ(OpenAI の費用はあなたの OpenAI の請求)

迷ったら「ふつう」。

③ 読みを確かめる

  1. 「読みを確かめる」を押す。AI を使う段階では、先に「このあと ○ クレジット(多くて ○)」と見積もりが出る
  2. 「読み(確認)」のタブに、色付きのルビが出る
    • 色の付いたルビ: 辞書や AI が確かめた読み(色で誰が決めたかが分かる。色の説明は画面の下)
    • 淡いルビ: 解析器の読みのまま(AI は確かめていない)
    • 点線の語: AI に自信が無かった語。ここを重点的に聞き直す
  3. 下の欄に「○ クレジット使いました(残り ○)」

④ 違う読みを直す

  1. 語をクリックすると、右に読みの候補と確かさが出る
  2. 正しい読みを選んで「この読みにする」→ その原稿だけの直しになる
  3. 次の原稿でも同じ読みにしたいときは「この読みで覚える」(→ 3 章「あなたの辞書」)
  4. 候補に正しい読みが無いときは、「自分で入力する読み」にひらがなで入れる

区切りがおかしい所(「月初」が「つき はつ」になる など)は、マウスでなぞって選ぶ(16 字まで)と、その範囲の読みを直せる。読みを知っていれば自分で入れ、分からなければ「AI に聞く」。

⑤ 合成して聞く

  1. 話者(声)を選び、話速・音高・抑揚を決める
  2. 「合成する」→ 下の再生の欄で聞く
    • 右の「行から再生」で行をクリックすると、その行から読む。読んでいる行は、本文でも黄色になる
    • 再生中の行をもう一度クリックすると止まる
    • 「行へ」に行番号を入れて Enter で、その行から
  3. 読みを直してからもう一度「合成する」と、変わった文だけを作り直す(速い)
  4. 「WAV を保存」

⑥ 保存する


3. あなたの辞書

同じ語をいつも同じ読みにしたいときに使う。


4. 長い作品・台本

章ごとに合成する

  1. 章の頭の行に # 第一章 のような見出しを書く(# と空白と題)。ツールバーの下に「章」の欄が出る
  2. 「まだの章と変わった章を合成」→ 初めはフォルダを選ぶ。中に章ごとの WAV(01_第一章.wav…)と章の一覧ができる
  3. 1 字直すと、その章だけ「変わった」になり、次はその章だけ作り直す
  4. 「止める」で途中で止め、あとで続きから
  5. 全部できたら「1 本にまとめる」で 全体.wav
    • 「章ごとの字幕も書く」(はじめは入っている)で、章の WAV と同じ名前の字幕(01_第一章.srt…)も書く。形(SRT・WebVTT)とルビの入れ方は、「字幕を保存」で最後に選んだもの(はじめは SRT・ルビなし)。「1 本にまとめる」と 全体.srt も書く(時刻は 全体.wav と同じ)。字幕の無い章(この機能の前に書き出した章など)があるときは 全体.srt を書かないので、その章を合成し直す
  6. 章の題をクリックすると、本文のその章へ移る

目安: 1 回の合成は 2 万字(音声で約 70 分)ほどまで。それより長い作品は章に分ける(何十万字でも 1 章ずつ作る)。1 万字の合成は 5 分ほど。

台本(話し手つき)

  1. 中部つるぎ:今日はいい天気ですね。 や 【語り手】そうですね。 の形で書いた原稿を開く。「台本の形のようです」と聞くので「読む」
  2. 配役の欄で、話し手ごとに声を選ぶ(VOICEVOX の話者と同じ名前なら自動)
  3. 名前は読み上げない。話し手が変わる所には少し間が入る
  4. 「台詞ごとに保存」で台詞ごとの WAV・一覧・クレジットの文、「字幕を保存」で字幕(話し手の名前を付けるか選べる)を書き出せる

作った音声の公開は、VOICEVOX と各キャラクターの利用規約に従ってください。 配役の欄に印の付いたキャラクターは、商用の利用に別の条件がある。クレジットの書き方も、キャラクターごとの公式の頁で確かめる。


5. 青空文庫などルビ付きの原稿


6. この Mac の辞書(明治〜昭和初期の文語文)

明治〜昭和初期の文語文や歴史的仮名遣いの原稿(『遠野物語』など)は、この Mac の MeCab と、ご自分で入れた辞書で読めます。原稿はこの Mac の外に出ず、AI も使いません。

おすすめの辞書: 国立国語研究所の「近代文語 UniDic」(https://clrd.ninjal.ac.jp/unidic/download_all.html#unidic_kindai )。

入れ方:

  1. MeCab を入れる: ターミナルで brew install mecab(Homebrew が要ります。MeCab の辞書は入れなくてよい)
  2. 上の頁で条件を読んでから、近代文語 UniDic の zip(約 1.3 GB)をダウンロードし、展開する(約 2.5 GB)。置き場所は自由(例: 「書類」の中)
  3. YomiWake の設定 →「この Mac の辞書(MeCab)」→「MeCab の場所」を確かめ、「フォルダを選ぶ」で 2 で展開したフォルダ(中に dicrc があるフォルダ)を選び、「設定を保存」
  4. ツールバーの「解析の辞書」を「この Mac の辞書(MeCab)」にする。下の状態の欄に「この Mac の辞書: 使える(MeCab・辞書あり)」と出れば準備ができている
  5. 「読みを確かめる」→ 水色のルビが辞書の読み。違う読みは語をクリックして直す(その原稿だけ)。段階は選べない
  6. 「合成する」で、辞書の発音(言ふ → いう、助詞の は → わ)で読み上げる

ほかの辞書でも、MeCab 用にコンパイルされた UniDic の形の辞書(発音形が項目の 10 番目にある)なら使えます。


7. 自分の OpenAI の鍵と校閲

自分の OpenAI の鍵

ていねい・最大の段階、範囲の欄、校閲は、鍵が無くても YomiWake の上位の AI(OpenAI のモデル)で使えます(クレジットは「8. クレジットと料金」)。ご自分の OpenAI の鍵を持っている方は、入れるとその鍵で問えます。

  1. OpenAI の API の頁(platform.openai.com)で口座を作り、支払いの方法を入れて、API keys で鍵(sk- で始まる)を作る
  2. YomiWake の設定 →「基本」→「自分の AI の鍵(OpenAI。詳しい設定)」に貼って「鍵を保存」。鍵は Mac のキーチェーンに入り、画面には戻らない。チャットなどに貼らない
  3. 「使うモデル」を選ぶ(はじめは GPT-6 Luna。安い)

校閲

確かめた読みを上位の AI(鍵を入れたときはあなたの OpenAI)に読ませ、辞書に無い誤読も探す機能。


8. クレジットと料金


9. あなたの原稿の扱い


10. 困ったとき

出たことすること
VOICEVOX: つながらないVOICEVOX を起動する。設定の「VOICEVOX の URL」が http://127.0.0.1:50021 か
つながりませんインターネットにつながっているか。しばらくして試す
上に赤い帯(AI が使えません)当方の側の不具合。読みの確認は止まらず、AI を使わない読みになる。直るまで待つ(クレジットは減らない)
「クレジットが足りません」「クレジットを買う」、または「速い」段階で確かめる
「リッチテキスト(RTF)のファイルです」テキストエディットで「フォーマット」→「標準テキストにする」→ 保存
「文字コードを読めません」テキストエディットで開き、UTF-8 で保存し直す
開いたファイルの読みが確かめたときと違う「保存」したファイル(.yomiwake.json)を開いているか。テキストの原稿を開くと、確かめる前に戻る
画面が真っ白アプリを閉じて開き直す。直らなければ info@yomiwake.dev へ

問い合わせのときは、原稿の文を貼らないでください(誤読の例は、その語と前後の数語で十分です)。